大理石の物語– category –
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大理石の物語
【大理石の物語 86】チポリーノ・グリーンと、タマネギの名を持つローマの柱
「チポリーノ」とはイタリア語で「小さなタマネギ」を意味する。 白地に緑の層がうねるように重なるこの大理石の模様が、タマネギの断面の層に似ていることから名付けられた。イタリア・トスカーナ州ルッカ県スタッツェーマ近郊のアプアン・アルプスから切... -
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【大理石の物語 85】ミュカリッソス(マイカリソス)と、ホメロスが書いた町の、最も悲惨な朝
ミュカリッソス、または商品名としてはマイカリソス、レッド、インペリアル・グレー、ゴールド、ピンク・ファンタジー。 ギリシャ中部エヴィア島対岸、ボイオティア地方のリトソナ地区で採掘される石灰岩のシリーズだ。日本ではまだほとんど流通していない... -
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【大理石の物語 84】十和田石と、青い石の未来
ニューヨーク、マンハッタン。1億3500万ドル(約148億円)のアパートの79階。 現代美術作家・杉本博司と建築家・榊田倫之による「新素材研究所」が改装したこの物件のバスルームに、十和田石がダイナミックに使われている。 世界最高級の住宅の、最も個人... -
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【大理石の物語 83】十和田石と、湯けむりの中の青、温泉・旅館文化と「滑らない」理由
温泉旅館のお風呂で、足元が怖いと感じたことはあるか。 石や陶器タイルの浴室床は、濡れると滑りやすい。特に高齢者や子どもにとって、温泉浴場の濡れた床での転倒は深刻な事故につながる。温泉施設の浴室設計において「滑らない床材」は最優先の課題のひ... -
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【大理石の物語 82】十和田石と、やすらぎの青、世界でただ一か所の石
十和田石 秋田県大館市比内町の薬師山からのみ産出される、青みがかった緑灰色の凝灰岩だ。 乾いているときはくすんだ青緑色に見えるが、水に濡れると色が深まり、コバルトブルーに近い澄んだ青が現れる。 温泉の湯に沈む十和田石は、まるで湖の底を覗き込... -
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【大理石の物語 81】大谷石と、現代の復活、なぜ今また大谷石が選ばれるのか
一度は「古い素材」として忘れられた石が、今、静かに復活している。 1964年の東京オリンピックを境にコンクリートに主役の座を譲り(第80話)、採掘量は最盛期の10分の1以下に減った大谷石が、21世紀に入って再び注目を集めている。 カフェ、ホテル、住宅... -
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【大理石の物語 80】大谷石と、蔵の町
関東平野を旅すると、古い集落に必ずと言っていいほど、灰緑色の石でできた蔵が残っている。 大谷石の蔵だ。 江戸時代から昭和の高度成長期まで、宇都宮から東京・横浜まで、大谷石の蔵は関東の農家と商家の「財産を守る場所」として建てられ続けた。 その... -
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【大理石の物語 79】大谷石と、カトリック松が峰教会
スイス人建築家が、故郷の大聖堂を夢見ながら、日本の石で教会を建てた。 宇都宮市松が峰。 東武宇都宮駅から徒歩5分の場所に、大谷石でできたカトリックの教会がある。 双塔がそびえ、ロマネスク様式のアーチが並ぶその姿は、ここが宇都宮であることを一... -
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【大理石の物語 78】大谷石と、大谷観音
大谷石の岩壁に、仏が住んでいる。 宇都宮市大谷町。 大谷資料館のすぐそばに、大谷寺という小さな寺がある。 一見すると普通の古刹だが、本堂の中に入ると、岩壁が迫ってくる。 天井も、壁も、大谷石の岩盤だ。 そしてその岩壁に、高さ4メートルの千手観... -
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【大理石の物語 77】大谷石と、戦争の記憶
1945年7月12日、深夜11時19分。 テニアン島を飛び立ったB-29爆撃機133機が、宇都宮の上空に現れた。 2時間20分にわたって焼夷弾と爆弾が降り注ぎ、市街地の約65%が灰燼に帰した。 死者628名、負傷者約1150名、罹災世帯1万603世帯 北関東最大の都市空襲だっ... -
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【大理石の物語 76】大谷石と、地下に眠る巨大神殿
階段を下りると、別の世界が現れる。 栃木県宇都宮市大谷町。 地上は普通の田舎町だ。 しかし大谷資料館の入口から階段を降りていくと、気温が急に下がる。 夏でも8度前後、真冬の外気のような冷たさが全身を包む。そして目の前に、突然、巨大な空間が広が... -
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【大理石の物語 75】大谷石と、地震に勝ったホテル、フランク・ロイド・ライトと帝国ホテル
1923年9月1日午前11時58分。 東京・日比谷に新しいホテルの開業を祝う人々がいた。 フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル新館 10年の歳月と数々の困難を経てようやく完成した建物の、まさにその開業日に、マグニチュード7.9の関東大震災が襲った。 東... -
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【大理石の物語 74】ビアンコカララと、石の世界が集まる場所、マルモマック
毎年9月の終わり、ヴェローナに世界が集まる。 ロミオとジュリエットの街(第28話)として知られるこの北イタリアの都市が、4日間だけ「石の世界の首都」になる。 マルモマック(MARMOMAC、正式名称MARMO+MAC)世界最大の石材・石材加工技術の国際見本市だ... -
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【大理石の物語 73】ビアンコカララと、中国という巨大市場
世界で最も多くの建物が建てられている国はどこか。 中国だ。毎年約20億平方メートルの新しい建物が建設される。 世界全体の新築面積の約半分が中国で生まれている。 この桁外れのスケールが、ビアンコカララの市場を根本から変えた。 中国の建設ブームと... -
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【大理石の物語 72】ビアンコカララと、高級ホテルのバスルーム
世界中の高級ホテルのバスルームには、ある共通点がある。 チェックインして部屋に入り、バスルームのドアを開けると白い石が出迎える。 床、壁、洗面台、バスタブの縁。 薄いグレーの脈が静かに走る白い大理石。 そのほとんどがビアンコカララ、またはカ...