大理石の物語– category –
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大理石の物語
【大理石の物語 71】ビアンコカララと、現代アートの聖地
「大理石はファシズムの素材だった」 戦後のイタリアでそう言われた時代があった。 ムッソリーニがビアンコカララを宣伝道具に使ったこと(第69話)の反動で、戦後の前衛芸術家たちは大理石を避けた。 コンクリート、鉄、プラスチック、廃材、現代アートは... -
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【大理石の物語 70】ビアンコカララと、廃墟からの復活
1944年7月。カッラーラは解放された。 前話(第69話)で書いたように、カッラーラのパルチザンたちがドイツ占領軍を追い出し、街は自由を取り戻した。 しかし戦争は終わっていなかった。 イタリア全土が廃墟の中にあり、カッラーラも例外ではなかった。 工... -
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【大理石の物語 69】ビアンコカララと、独裁者の野望
カッラーラの白い山から切り出された大きなオベリスク(方尖柱)が、ローマに今も立っている。 高さ約17メートル、重さ推定300トン カッラーラ産としては史上最大の一枚岩から切り出されたこのオベリスクの側面には、大きな文字が刻まれている。 「MVSSOLI... -
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【大理石の物語 68】ビアンコカララと、石が旅した場所
カッラーラの山が削られ続けている(第67話)。では、その石はどこへ行ったのか。 2200年にわたって山から切り出されてきたビアンコカララは、世界中の建物と彫刻に散らばっている。 ローマの凱旋門から、 ロンドンのアーチから、 アメリカの議会議事堂ま... -
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【大理石の物語 67】ビアンコカララと、消えていく白い山
「山は戻ってこない。私たちはアプアンで、そしてどこでも、採掘をやめる」 これはカッラーラのある環境活動家グループのスローガンだ。 世界で最も有名な白い山が今、「山を守れ」という声と「採掘を続けろ」という声の間で、引き裂かれている。 数字が語... -
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【大理石の物語 66】ビアンコカララと、山を削る技術の2000年
石を山から切り出すとはどういうことか。 数トンの岩を、傷つけずに、精密に、急斜面の山腹から切り離し、麓まで運ぶ。 ローマ人がカッラーラで採掘を始めた紀元前1世紀から今日まで、この根本的な問いに対して人類は時代ごとの答えを出し続けてきた。 そ... -
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【大理石の物語 65】ビアンコカララと、ナポレオンの妹エリザ
ナポレオン・ボナパルトには三人の妹がいた。 エリザ、ポーリーヌ、カロリーヌ、三人それぞれが兄の帝国の中で役割を与えられたが、本当の意味で政治的権力を持ったのはエリザだけだった。 ナポレオンは言った。 「私の妹エリザは男のような精神を持ち、強... -
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【大理石の物語 64】ビアンコカララと、ローマを大理石の都に変えた皇帝
「私はローマを煉瓦の都として受け取り、大理石の都として残した」 ローマ皇帝アウグストゥスはそう言い残したとされる。 紀元前27年に即位したアウグストゥスは、ローマを世界の中心にふさわしい都市に作り変えようとした。 神殿、フォルム、記念碑、浴場... -
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【大理石の物語 63】ビアンコカララと、アナキストの食べ物
カッラーラから山道を7キロ登ると、標高700メートルの場所にコロンナータという小さな村がある。 白い大理石の断崖に囲まれたこの村に、世界中の美食家が今日も訪れる目的がある。ラルド・ディ・コロンナータ、豚の背脂を大理石の石桶に漬け込んで熟成させ... -
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【大理石の物語 62】ビアンコカララと、アナキストの町カッラーラ
「カッラーラでは石までアナキストだ」 19世紀末、地元の活動家ガリレオ・パッラはそう言った。 世界で最も美しい石を産む町が、世界で最も過激な政治思想の拠点でもあった。 ミケランジェロが愛した白い山の麓で、なぜアナキズムが根付いたのか。その答え... -
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【大理石の物語 61】ビアンコカララと22歳のミケランジェロ
1497年の秋。フィレンツェの若い彫刻家が、馬に乗ってトスカーナ北西の山へ向かった。 ミケランジェロ・ブオナローティ、22歳。 フランス人枢機卿ジャン・ド・ビレール=ラグロラから、サン・ピエトロ大聖堂のための「ピエタ」制作を依頼されたばかりだっ... -
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【大理石の物語 60】太陽王が独占した「王の採石場」ランゲドックという石
「泡と混じった血でできている」 9世紀のカロリング朝の修道士ラバヌス・マウルスは、この石をそう描写した。 ランゲドック ルージュ・ド・ランゲドック、ヴィオレ・ド・ヴィルフランシュ、ルージュ・ド・リアとも呼ばれるこの石は、フランス南部オクシタ... -
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【大理石の物語 59】国民的英雄の名を冠した州から、テレサ・ベージュという石
フィリピンに、国民的英雄の名前をつけた州がある。 その名はリサール州。 マニラから東へ約16キロ、 シエラマドレ山脈の西斜面に広がるこの州は、フィリピンが誇る最大の英雄ホセ・リサールの名を冠している。 そしてこの州の山腹に、テレサ・ベージュの... -
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【大理石の物語 58】錆が走った道筋が、線になったフィレット・ロッソという石
「フィレット・ロッソ」 イタリア語で「赤い細線」を意味するこの名前は、石の見た目をそのまま言葉にしたものだ。 ライトベージュからダークベージュの地色に、赤とピンクの細い脈が繊細に走る。 脈は太くなく、派手でもなく、ただ静かに、しかし確実に存... -
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【大理石の物語 57】ローマ帝国も征服できなかった島の石、ブレッチア・サルダという石
この石の別名を全部並べると、一つの段落が埋まる。 ブレッチア・サルダ、ダイノ、ダイノ・レアーレ、ダイノ・インペリアーレ、ダイノ・ティレーノ、ダイノ・ヴェナート、ナポレオン・ペルラート・ダイノ、オロゼイ、オロゼイ・ペルラート、ペルラート・ダ...