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大理石の物語
【大理石の物語 62】ビアンコカララと、アナキストの町カッラーラ
「カッラーラでは石までアナキストだ」 19世紀末、地元の活動家ガリレオ・パッラはそう言った。 世界で最も美しい石を産む町が、世界で最も過激な政治思想の拠点でもあった。 ミケランジェロが愛した白い山の麓で、なぜアナキズムが根付いたのか。その答え... -
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【大理石の物語 61】ビアンコカララと22歳のミケランジェロ
1497年の秋。フィレンツェの若い彫刻家が、馬に乗ってトスカーナ北西の山へ向かった。 ミケランジェロ・ブオナローティ、22歳。 フランス人枢機卿ジャン・ド・ビレール=ラグロラから、サン・ピエトロ大聖堂のための「ピエタ」制作を依頼されたばかりだっ... -
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【大理石の物語 60】太陽王が独占した「王の採石場」ランゲドックという石
「泡と混じった血でできている」 9世紀のカロリング朝の修道士ラバヌス・マウルスは、この石をそう描写した。 ランゲドック ルージュ・ド・ランゲドック、ヴィオレ・ド・ヴィルフランシュ、ルージュ・ド・リアとも呼ばれるこの石は、フランス南部オクシタ... -
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【大理石の物語 59】国民的英雄の名を冠した州から、テレサ・ベージュという石
フィリピンに、国民的英雄の名前をつけた州がある。 その名はリサール州。 マニラから東へ約16キロ、 シエラマドレ山脈の西斜面に広がるこの州は、フィリピンが誇る最大の英雄ホセ・リサールの名を冠している。 そしてこの州の山腹に、テレサ・ベージュの... -
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【大理石の物語 58】錆が走った道筋が、線になったフィレット・ロッソという石
「フィレット・ロッソ」 イタリア語で「赤い細線」を意味するこの名前は、石の見た目をそのまま言葉にしたものだ。 ライトベージュからダークベージュの地色に、赤とピンクの細い脈が繊細に走る。 脈は太くなく、派手でもなく、ただ静かに、しかし確実に存... -
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【大理石の物語 57】ローマ帝国も征服できなかった島の石、ブレッチア・サルダという石
この石の別名を全部並べると、一つの段落が埋まる。 ブレッチア・サルダ、ダイノ、ダイノ・レアーレ、ダイノ・インペリアーレ、ダイノ・ティレーノ、ダイノ・ヴェナート、ナポレオン・ペルラート・ダイノ、オロゼイ、オロゼイ・ペルラート、ペルラート・ダ... -
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【大理石の物語 56】世界の白大理石の半分は、ドラマから来る
この石には、いくつもの名前がある。 ボラカス・ホワイト、ドラマ・ホワイト、ドラマチック・ホワイト、マケドニアン・ホワイト、ジャズ・ホワイト、レックス・ベナート、呼び名は違えど、すべてギリシャ北部ドラマ県のファラクロ山麓から採れる白い大理石... -
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【大理石の物語 55】敗北の地名を名乗るロッソ・レバントという石
この石の名前には、三つの謎がある。 ロッソ・レバント エラズー・レッド、エラズー・チェリー、エラズー・ヴィシュネ、そしてロッソ・レパントとも呼ばれるこの深い赤の大理石は、トルコ東部アナトリアのエラズー県で採掘される。黒に近い深い紫がかった... -
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【大理石の物語 54】名前だけが生き残った石、インペリアルグリーン(ヴェルデグアテマラ)という石
この石には、存在しない産地の名前がついている。 インペリアル・グリーン ベルデ・グアテマラ、グアテマラ・グリーン、スパイダー・グリーンとも呼ばれるこの深緑の石は、世界市場では長らく「グアテマラ産」として流通してきた。 しかし今日、「グアテマ... -
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【大理石の物語 53】退役軍人が掘った峡谷の、深緑の石、台湾蛇紋という石
「大理石渓谷」と呼ばれる峡谷がある。 台湾東部、花蓮県。 フィリピン海プレートとユーラシアプレートが衝突し続けるこの島の東海岸に、タロコ峡谷がある。 19キロにわたって続く峡谷の壁は、高さ1000メートルを超える大理石の断崖だ。 立霧渓が数百万年... -
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【大理石の物語 52】1200年間、屈しなかった王国の石、インド蛇紋という石
「インド蛇紋」 日本ではこの名で知られる深緑の石は、インド北西部ラジャスタン州ウダイプール県のアラバリ山脈から採掘される。 正式にはウダイプール・グリーン、ベルデ・グアテマラとも呼ばれるが、地質学的には蛇紋岩(サーペンティン)系の石灰岩だ... -
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【大理石の物語 51】ピラミッドと同じ産地のサニー・ベージュという石
ギザのピラミッドを見上げるとき、その石がどこから来たかを考える人は少ない。 ナイル川を遡ること約250キロ。 エジプト中部ミニャ県、古代エジプト人が「イウヌ・シェマア(上エジプトのヘリオポリス)」と呼んだこの地域の石灰岩採石場が、ギザのピラミ... -
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【大理石の物語 50】世界最古の修道院が建つ山の石、ガララ・ベージュという石
このシリーズも50話を迎えた。 節目にふさわしい石として、エジプトから一つ選んだ。 ガララ・ベージュ ガララ大理石、ガララ・クリーム、ロイヤル・ベージュとも呼ばれるこの石灰岩は、エジプト北東部スエズ県のガララ山脈から採掘される。 クリームホワ... -
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【大理石の物語 49】ターコイズの国から来たシナイ・パールという石
「シナイ」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか。 モーセと十戒。燃える柴。紅海の奇跡。 三つの宗教が聖地と仰ぐ半島。あるいは地政学的な緊張地帯として、ニュースで目にした地名かもしれない。 しかしその半島の地面の下から、今日も建築用の... -
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【大理石の物語 48】火の都市の温泉が作った赤いレッド・トラバーチン(イラン)という石
「火の都市」という名前の町がある。 イラン北西部、東アゼルバイジャン州。 タブリーズから南西へ約30キロ。 アゼルシャフル、ペルシャ語で「アーザル(火)」と「シャフル(都市)」を組み合わせた、文字どおり「火の都市」だ。 この町の近郊に、世界で...